
今回は JUGMART ( ジャグマート ) ですね。思い入れが深いブランド、というかショップなだけに、この発見は嬉しいなぁ

千葉ツアーで発見されたこれはジャグマートのオリジナルですか?

そう、オリジナルの方だね。このチャンピオン風のロゴがまたウケるよね

お店は HIDE AND SEEK ( ハイド・アンド・シーク ) の跡地にできたんですよね?

そうだね丸々一棟。1階が駐車場で、2階がお店。
画像引用:pedalmafia blog
その上の階はストックとかあってチキンの仕込みもしてたよね

チキン !? チキンって鶏肉のことですか?

そう。真柄さんが ageha ( アゲハ ) でジャークチキンを売ってたときがあるんだけど、その仕込みをジャグマートの上でやってて。ボクが MAD FOOT!( マッドフット!) にいた時代なんだけど、SUPERFECTA! ( スーパーフェクタ!) っていうマッドフット!のヘッドショップが原宿にあったのね。そこのスタッフだった松っつんが週末の夜にアゲハでチキンを売るという生活をしていて

超ハードじゃないすか (笑)

超ハード (笑)

FILA ( フィラ ) とのコラボもありましたよね?

それはオリジナルブランドのインホームアウトとだね。でも2009年くらいなんで、けっこう後の方だね。その頃にはお店の場所は、ムラスポの隣のビルに移ってたんじゃないっけ。それか遊歩道のビル

ジャグマート自体はセレクトショップですよね?

そう、毎月買い付けにいってたよ。まだ ( ラルフの ) ラグビーとかH&Mなんかも日本に入って来る前だったので、その辺も置いてあって

そうか、ラグビーだ。そのイメージあるわ

スニーカーコーナーは最初、マッドフット!が担当させてもらってて、ニューヨークで買い付けしたものを中心にマッドフット!も少し置かせてもらっていたんだよね

あ、そんな後の方だっけ? ジャグマートができたのって

2005年くらいにスタートなんじゃないですかね?

HECTIC ( ヘクティック ) のデザイナーだったハマハタさんだよね?

ですね、あと RECON ( リーコン ) をやってた GENOTYPE ( ジェノタイプ ) って会社にいた熊木さん、あとタローさんの3人だったような

ワープにいたときによく取材でお世話になったんだよな。その時にはもうインホームアウトもあって

そうですね。他にもボディってオリジナルブランドもあって。このTシャツはジャグマート名義なんですけど、ボクはこのイメージが強い。看板にもなってたロゴなんで

昔ながらのというか、正統派というか、セレクトショップらしいセレクトショップだったよね。初期のヘクティックを思わせる雰囲気で。まぁ元々ヘックの人だから当たり前と言えば当たり前なんだけど

当時は、まだオリジナルが強い時代で買い付けショップってそこまで盛り上がってなかったと思うんですよね。その少し後にロウドリップやアスといったお店が台頭してきてセレクトってのに注目が集まったと思うけど

ジャグマート、US ( アス ) 、RAWDRIP ( ロウドリップ ) 。いやロウドリップの前、WARP ( ワープ ) か。この並びはよくありましたね。その隣にFATを並べる、みたいな

その辺って早すぎる90年代の再評価ってイメージあるんだよな。アスの CARHARTT ( カーハート ) 買い付けとか

オリジナルを散々作り倒した後だったので、逆に新鮮に映りましたよね。あとはラグビーがまだ未上陸とか、そういう時差を利用して商売が成り立つ最後のタイミングだったのかもしれない

買い付けを一緒にいくことはなかったんですか?

マッドフット!とジャグマートって形ではなかったんだよね。でもマッドフット!を辞めて、フリーのライターしているときに1度だけ同行取材って感じで一緒に買い付けさせてもらった

アメリカ?

はい。ニューヨークです。オーリーの特集で、千葉くんが編集長になったばっかりのタイミングですかね。ジャグマートの外にあったビルボードにオーリーの広告を乗っけてもらったり、8ページくらいの特集をしたんですよね

楽しそー!

超楽しかったよ。マッドフット!時代も何回か買い付けはいかせてもらってたけど、この旅では真柄さんから受け継がれてきた細かいノウハウを2人に教えてもらった貴重な経験だったよ。あとはコニーアイランドもそのタイミングで初めて行ったんだけど、最高だったなぁ

おぉ、THE Warriors ( ウォーリアーズ )

ボクらが買い付けに行く時ってギッシリ予定を詰め込んで息つく暇もないんだけど、ジャグマートの2人は中日に「抜く日」を作るっていうルールがあるみたいで

いいですね、そういうの

コニーアイランドってビーチと遊園地が併設したレジャースポットなんだけど、マンハッタンから1時間そこいらでいけるのね。でさ、花やしきみたいなチープな遊園地には水着のまま遊んでる人たちなんかいて、ゆるーい雰囲気が最高なのよ。しかもその辺のホットッドッグ屋さんの看板を描いてるのが実は ESPO ( エスポ ) だったり。あと、ウォーリアーズの本拠地なんで、お土産さんを覗くとブートのウォーリアーズグッズも置いてあったりして

ジャグマートって、そういうお土産屋さんにあるようなイナたいけどカッコいいものをちゃんとセレクトしてたもんね。あえてそういうのを選ぶあたりが分かってるというか、センスを感じるんだよね

遊び心ありますよね。そういう目利きの上手さは、ヘックの血脈というか。ああやって色んなものを掘り返してきた人たちのアーカイブ量ってハンパじゃないから、そりゃカッコいいもんがどんどん作れるわけだし、その源流を覗かせてもらったようで、とても貴重な経験でした
※ 記憶が頼りでして事実と違うことがあったら、すいません!
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