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T19 × MAD FOOT! 若きエースたちをイメージしたコラボモデル

《 あんときのストリート 》を発掘|MIMIC ( ミミック )
遠山

でた!名作。MAD FOOT!( マッドフット!) × T19 ( ティーナインティーン )

野田

はい、ついに発見しました!ボクの代表作といっても過言ではない (笑)

高柳

元ネタは1996年に発売されたVANS ( バンズ ) のMIKE CARROLL ( マイク・キャロル )。その翌年にマイク・キャロルはDC SHOE ( ディーシーシュー) に移り、99年にはLAKAI ( ラカイ ) を立ち上げることになるので意外と発売してる期間は短いんですよね

画像引用:ラクマ

野田

そそ。これを作ったのは2004、5年くらいかな。個人的にマイク・キャロル欲しかったんだけど、発売から10年年近く経っていることもあり、なかなか状態良いのが見つからなくて。せっかくスニーカーブランドで働いてるんだし、VANSから出ることもないんだから、どうせなら作りたいなってのは自分の中でずっとあって

瀬戸

Supreme ( シュプリーム ) でも出ましたよね?

画像引用:裏原マグ

野田

うん、約10年後に真似されたね (笑)。ってのは冗談で絶対知らないと思うけど、やっぱりこのモデルはみんな好きなわけですよ

高柳

VANSのマイクキャロルは、T19だと木川田君が好きでよく履いてましたよね

遠山

うん、イメージあるね

高柳

これ、作るときの元ネタとして現物はどうやって見つけたんですか?

野田

ヤフオクだったかな

高柳

結構高かったですよね?

野田

うん、そこそこしたと思う。結構作るまでも大変でさ。スニーカーを作る際には、ベースとしてラストとソールを作らなきゃいけないのね。そのラストとソールを新規で起こすってのは、けっこうな投資になるのよ

高柳

どうしてですか?

野田

型をおこさなきゃいけないのよ。しかもさ、スニーカーって26cmとか、27cmとか、サイズがたくさんあるじゃない?だからそれに応じた型を全部作る必要がある

高柳

あーなるほど!

野田

元々はVANSでいうとハイトップやジャズのような細身のスニーカーを作る型はあったのね。でもさ Geoff Rowley ( ジェフローリー ) とかマイクキャロルは、少し太めのフォルムだから、それを作る少し太めのラストとソールがなかったのよ

遠山

《あんとき》のドメスティック・スニーカーブランドがブームになったとき、マッドフット!だけじゃなくTAS ( タス ) や UBIQ ( ユービック ) が1cm刻みだった理由って、そういうことも関係しているのね

野田

ですです。0.5cm刻みで作ると初期投資が2倍になるので、26.5cm・27.5cm・28.5cmを基本サイズにする。当時のマッドフット!は、そんな感じでしたね

遠山

じゃ新規でこれやりたい!って思っても、そう簡単には作らせてもらえないってことだよね

野田

はい。マイクキャロルを欲しい人はボクだけじゃなく一杯いるだろうなってのは分かってて。しかもT19とコラボして、誰々カラーみたいに色付けをお願いしたいなって思いついて、( マッドフット!社長の ) 今井さんに企画を出したんだよね。でもやっぱり初期投資の部分がネックで最初反対されて。

でも絶対にこの企画は実現しなきゃいけない!みたいな、変な使命感が出てきちゃてて、タイミングを見計らいながら何度何度もお伺いして。で、試しにハイトップとかの細めのラストで作ったんだけど、やっぱりダメで。そんなこんなをやっているうちに「ラストとソールを作ろう!」ってOK出してくれた。そこまで1年はかかったんじゃないかな。粘り勝ちというか (笑)

遠山

この黒と青だよね?

野田

あと赤がありましたね。黒が木川田くんモデル。赤が進吾ちゃん。青がトミーくんをイメージした配色とのことでした

画像引用:thestreetsonline

高柳

タンのこのロゴもいいですよね。オリジナルはマイクキャロルのサインなんですけど、それがT19になっている

野田

ね、いいよね。( T19の ) 大瀧さんがそのロゴでTシャツとステッカーも作ってくれたんだよね。今また欲しいわぁ

画像引用:オークファン

画像引用:e-bay

高柳

ちなみにこのヒール部分はなんでエナメルにしたんですか?全部スウェードがイメージだと思うんですが

野田

うん、ボクもそうくると思ったんだけど大瀧さんがパテントでって指定してくれて

遠山

そこはフルスウェードが正統派ではあるけど、それだとVANSそのまんまじゃん。マッドフット!ってパテントのイメージもあるし、次世代のスニーカーブランドとのコラボだし、その辺を意識してのチョイスなのかもね。パテント使ったスケシューってたぶんないんじゃない?

高柳

確かにないですね。にしても、これ今見てもカッコいいですねー

遠山

カッコいい。ちょっとタンが厚すぎるけど (笑)

野田

そこはボクの未熟さですね。何度トライしても、いい感じで縫製できなかったんですよね。厚くっていうとほんとムッチムチに上がってきて「いやいや、もっと雰囲気ってもんがあるよね」って。。。(苦笑)

瀬戸

工場としても、なんでこんなところを厚くするの?って理解できないのかもですね (笑)

遠山

このボリューム感って、90年代スケシューの特徴だよね。ちょうどスケート専用シューズの開発が進んだ時期だし

高柳

そうですね。その前だとオーセンティックをエラにするみたいな感じでしたもんね

瀬戸

やっぱり、売れたんですか?

野田

売れた、売れた。嬉しかったよマジで。リスクあるなかで自分の企画を通してもらったんで、やっぱり結果は出したかったから本当によかった。色々協力してくれた今井さんと大瀧さんに感謝ですよ。でもオチもあるんだよね

瀬戸

え、なんですか?

野田

これ、発売した当初はマッドキャロルって名前だったのよ

遠山

え?モデル名変わったの?

野田

大人の事情でその名前が使えなくなっちゃって、マッド・エフビーって名前になったんですよ

高柳

FBって何の略ですか?

野田

分かんない (笑)。急遽、名前変えなきゃってなり、今井さんに相談したらFBでいこうってなり「はい!」って感じで、深く突っ込まなかった。まぁ、でもみなさんの記憶の中にマッド・キャロルが生き続けてくれてれば、それでいいので (笑)。

って思ってたら、青春オーバーランさんのYoutubeでFRICKS KICKSさんが紹介してくれてるのを知って!こういう分かっている方に紹介してもらえるような一足を作れたことは、本当に良い経験だったなぁって思います。ありがとうございます!


厚タンで盛り上がる様、ぜひぜひお楽しみください (笑)!

※ 記憶が頼りでして事実と違うことがあったら、すいません!


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