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MADE IN WORLD|まさに世界中のおいしいとこ取り!ストリート系セレクトショップの草分けメイド・イン・ワールド

《 あんときのストリート 》を発掘|MIMIC ( ミミック )
タイトル画像引用:フイナムブログ

野田

今回ピックアップするのは千葉ツアーで初のご対面となった KNOT ( ノット ) を展開していたメイドインについて

遠山

正式には MADE IN WORLD ( メイド・イン・ワールド ) だよね

瀬戸

お店は渋谷のメイド・イン・ワールドと原宿の MADE IN THE WORLD ( メイド・イン・ザ・ワールド ) が2店舗ありましたね

野田

渋谷はファイヤー通り、原宿はとんちゃん通りの地下で。原宿と渋谷でザが入るか、入らないかでお店の名前が微妙に違うんだよね

遠山

メイド・イン・ワールドって言ったら界隈のセレクトショップでも老舗だよね。確か渋谷の方が先にあって、一回移転してなかったっけ?

高柳

してますね。最初はファイヤー通りの2階にあって、そのあとは渋谷公会堂に上がっていく坂を少し入ったところに移転しましたね。駐車場の前ですね。今は COOTIE ( クーティー ) のお店になってますね。

瀬戸

移転前ってどんなセレクトだったんですか?インポート中心ですよね?

野田

並行物中心からブランドセレクトに移っていったイメージ。ボクは GOODENOUGH ( グッドイナフ ) 狙いで足繁く通ってたな。あとは GENERAL RESEARCH ( ジェネラルリサーチ ) もあったり。あとは HOMES ( ホームズ ) を初めてみたのもメイド・インだったな

高柳

たしかにホームズありましたね!SILAS ( サイラス ) の前身ブランド。あと、ここがはじめに注目されたのは BIG POLO ( ビッグポロ ) のスタイルを提案してからだと思いますね

遠山

俺もビッグポロのイメージだね。ラガーシャツやボタンダウンシャツを大きく着るスタイルを日本で流行らせたのはここだったと思う。ノットのタグの元ネタも POLO RALPH LAUREN ( ラルフローレン ) だしね。

瀬戸

単にラルフローレンの服をオーバーサイズで着るだけじゃなく、ビッグポロってラインがあったんですか?

遠山

うん、ライン化されてた。ラルフローレンってプレッピーとかアイビーブランドだったから日本だと百貨店を中心とした展開で、ビッグポロの取り扱いはなかったんだよね。だからビッグポロを手に入れるには、並行輸入のセレクトショップで買うしかなかった。

小綺麗なアイテムを大きいサイズでストリートっぽく着崩すっていう、いわゆるクラブキッズとか90年代ストリートスタイルを日本で認めさせたのはメイドインの功績なんじゃないかな

高柳

それこそ後の ROWDRIP ( ロウドリップ 現プロップスストア)やFATもこのスタイルですもんね。そう考えるとメイドインがこの流れの草分けと言えそうですね

瀬戸

なるほど!そのスタイルのルーツはやっぱりヒップホップなんですか?

遠山

もちろん。はじめはアメリカのBボーイが本来はキレイに着こなすはずのラルフローレンをオーバーサイズで着だして。

それが一大カルチャーとして認知され、今度はラルフがそれに応えるかのようにビッグポロのラインを出したって流れだと思う。それを考えるとラルフローレンって、当時から視野の広さもそうだし、懐深くやってるよね

野田

当時はスケーターも着てましたよね

瀬戸

なるほど。じゃあNAUTICA ( ノーティカ ) や TOMMY HILFIGER ( トミーヒルフィガー ) とかをオーバーサイズで着るのも同じ系譜ですかね?

遠山

たぶん同じ系譜だね。オーバーサイズで着るBボーイのスタイルがオリジナルではあるけど、それを日本の一般的なファッションシーンにまで浸透させた功績は大きいんじゃないかな

高柳

ポパイとかにもよく出てましたね。去年はビームスで復刻してるし


画像引用:BEAMS

瀬戸

やっぱり時代によって結構印象違うんですね。僕らの世代だともう裏原じゃないドメスのブランドも盛り上がってきてたタイミングだったので、並行輸入のアイテムのイメージはあんまりなくて。僕らの世代だと渋谷には corefighterco. ( コアファイター ) とGDC(当時はグランドキャニオン)、TENDERLOIN ( テンダーロイン ) を見に行ってました

野田

それってもう移転した後だよね?

瀬戸

はい、もう路面店の時です。コアファイターって雑誌にはよく出てるんだけど、当時はまだフラッグショップがなかったのでクレジットがメイド・インか GOLDEN TIJUANA ( ゴールデンティファナ ) になってて。でもティファナは福生なので、渋谷にあるメイド・インに行くんだけど、いつ行っても在庫ない、みたいな

野田

時代によって結構セレクトが変わっていってるんだよね。はじめはインポート中心だったのが、徐々に国内のイケてるブランドを集めて。まぁ最初はドメスのブランドがそんなになかったから当然ちゃ当然なんだけど。その後、渋谷で移転した際にはファイヤー通りのときの面影はまったくといっていいほどなかったと思う。なんか洗練されたというか、されちゃったというか (笑)

遠山

店も広くなって内装もウッディーで小綺麗な感じになってね。それでもセレクトはかなりストリートっていう、今考えるとやっぱり尖ったお店だよね。ぜんぜん関係ないけどその近所にあったTEXっていう古着屋もいい店だったなぁ

高柳

あとは渋谷と原宿でもブランドのセレクトが違うのが、ここの面白いとこですね

瀬戸

はい、原宿の方がもう少し東京っぽいブランドのセレクトだったと思います。原宿はノットに加えて、sec ( セック ) とか OVER THE STRiPES ( オーバー・ザ・ストライプ ) とかがありましたね。渋谷ではGDCも置いてあったので、今考えると MOTOWN ( モータウン ) 系のブランドも取り扱っていたんですね

野田

正直、原宿の方はほとんど行ってないなぁ。でもこういう人多いと思う。原宿の方がノットが豊富で、しかもノットって凝ったデザインでかなりカッコいいんだよね。でも悲しいかな「ノットかぁ〜」ってことで買わずに棚に戻すというか (苦笑)。

学生時代の資金では優先度つけなきゃ回らないので、どうしてもグッドイナフや A BATHING APE ( ア・ベイシング・エイプ ) が優先になってしまうという。。。でも、これも《 あんとき 》のあるあるだと思うんだけど(笑)

遠山

そう考えるとヒップホップやアメカジ、そしてドメスティックブランドまで視野が広いよね。時代によってもセレクトが柔軟に変わっていくし。それでいてどの時代もかっこいいっていうところがすごい

野田

さすがメイド・イン・ワールドと名乗るだけのことはありますね

遠山

ここ出身の人のブランドもあるよね?

瀬戸

大北幸平さんが立ち上げた当時の STALL ( ストール ) とかがそうです。現在はあの VAINL ARCHIVE ( ヴァイナルアーカイブ ) です。今となってはこちらの方がはるかに有名ですね。だから当時はノットの企画もやってたんですかね。あとヴァイナルアーカイブと言えば、前にヤナさんがFATの時に話していた STABILIZER GNZ ( スタビライザージーンズ ) の矢實明さんがパターンを引いているみたいですね


画像引用:フイナム

高柳

おぉ矢實くん。やっぱり色々繋がるんだね!

野田

あとは、メイド・インで思い出されるのは伝説の接客だよね。まぁ《 あんときのストリート 》では、みんな「接客ってなんですか?」って感じだったけど、渋谷はマジで接客態度が悪かった(笑)

高柳

そうでした、そうでした(笑)渋谷の方がストリートで不良な感じというか

遠山

原宿の方は小奇麗だったもんね。どっちかというとフレカジやイギリスっぽいヨーロッパのファッション系譜をちょっとストリートにしたような感じだったじゃん。だから割と品がいいというか、そんなにやんちゃイメージもそこまでなかった。

ところがその頭で渋谷にいくとひっくり返るよね。なにこの不良のストリート感!?みたいな

瀬戸

最初は原宿の方から入ったクチなので、その後に渋谷に行ったら、おっかねーのなんのって。当時高校生で初めて行ったと思うんですけど、当然試着できずに帰ってきました

野田

そこでスタッフしてたのが後に MASTERPIECE ( マスターピース ) のグラフィックを担当することになるCICCIOさんだよね。ずっとレジで漫画読んでたような(笑)しかも朝お店に来たら、シャッターにウンコ投げつけられてたことがあったみたいで(笑)

高柳

それって接客態度が悪くて?

野田

たしかそんな話だったような。。。ごめん。すごい昔でうろ覚えなんだけど

遠山

しかもあの狭い店内で、あの威圧感だもんね (笑)。そこも含めて《 あんときのストリート 》を代表するショップだったことには間違いないよね

※ 記憶が頼りでして事実と違うことがあったら、すいません!


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