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《あんとき》からずっとストリートキッズのアイコンだった AKIRA

《 あんときのストリート》を振り返るだけではなく、今につながる話もしよっか!ということで、気になる最新ニュースをミミック的観点で掘り下げていくコーナー。

今回のニュースはこちら!Oliie 連載の全文です!

新生渋谷パルコ、オープニングで「AKIRA」のアートウォールを再構築したエキシビションを開催

野田

記念すべきオーリー連載1回目となる今回はパルコで開催されるイベントに合わせて、サブカルチャーの申し子、AKIRAを扱うんだけど

遠山

AKIRAほどストリートウェアでモチーフとされた日本のアニメってないよね

高柳

古くはアナーキックアジャストメント、最近ではシュプリームがモチーフに使ったのは有名すぎる話ですよね

画像引用:A-WORLD


画像引用:Publicinsta

野田

着てたー!姉貴からもらって中学のとき両方着てたよ!今思うとイケてるガキだな (笑) 。いまなんてこの辺買おうとするとプレ値で7、8万円とか平気でするからね

遠山

俺が欲しいのは《 あんとき 》に東京堂なんかで売ってた(たぶん)勝手に刷っちゃってるブートもんだね(笑)。いまだったら大問題だろうけど、当時は普通に買えたよね。

AKIRAって、ちょっとパンクっぽいイメージとか、それこそ近未来の世界だから、最先端のクラブシーンと相性良いんだよね。そういうムードが漫画自体にもあったし、そうするとさ、アンダーグラウンド界隈の人たちがカッケー!って作っちゃうんだろうね、衝動的に(笑)

野田

着てたなー、東京堂で買った金田の健康優良不良少年パーカ

高柳

当時、ハウスとかテクノ系の人とかもよく着てましたよね

野田

意外なところだとジャパニメーション好きで有名なスケーター、ジェレミー・クラインのブランド、フックアップスでもAKIRAモチーフのアイテムを出してるよね

遠山

アニメだけじゃなくて筋金入りの日本オタらしいからね、このヒト

高柳

それもいまあったら猛烈にプレミア付いてそうですね

野田

個人的にはジョニオさんが秋元梢と一緒に『VOGUE JAPAN』に出演していたときにアナーキックアジャストメントなのかシュプリームなのか、鉄雄のTシャツを着ていたのが印象に残ってますね。あとはスチャダラ

画像引用:A-WORLD

瀬戸

でも、なんでAKIRAだけストリートでも特別扱いされるほど人気が出たんでしょうね?

高柳

アナーキックアジャストメントがモチーフに使ったことでいえば、当時UKで流行っていたレイブカルチャーとリンクしたのが大きいかもしれないね。主人公である金田や鉄雄たちもバイクに乗ってハイになるときにカプセルを常用してドーピングしてますけど、当時のUKのレイブカルチャーで流行していたLSDやMDMAなんかと親和性が高いですよね

遠山

でもそれはアンダーグラウンドでの話だよね。リアルタイムではAKIRAといえど、日本のアニメはまだまだストリートで認知されてはなかったんじゃないかな。

1988年発刊の『宝島』で7月に開催された読売ランドイーストでの試写会の様子がレポートされているんだけど、大半は漫画・アニメ愛好家。主催側はサブカルお洒落勢が来てくれるだろうと前座にバンドのレピッシュとか呼んでたみたいなんだけど、多分来ているお客さんはポカーンだったと思うよ(笑)

野田

AKIRAって小学校時代に『ヤングマガジン』で読んでたとき休載もよくあって、単行本もあの扱い。今思うと映画制作期間だったと思うけど、4巻出してから5巻が出るまでに何年も待ってみたいな特別な感じがすごいしてた

遠山

『ショートピース』や『童夢』を描き上げた時点で大友克洋先生は大御所でしょ。完全に特別枠だよ

瀬戸

今でいう冨樫義博先生みたいな感じですね(笑)

遠山

そんなレベルじゃないよ。漫画家ってよりは芸術家って感じじゃないかな。とにかく、すごい異端で似たような漫画作品がなかったから。サイバーパンクをテーマに海外の日本アニメムーブメントの先駆けとなった作品といえるよね。このサイバー感はかなりサブカルチャーを知っていないと描けないよ

高柳

大友さんは一時期映画監督を目指していた時期があるほど映画好きで、漫画の構成も映画の影響をかなり受けているんですよね( 8mm作品で知る人ぞ知る『大麻峡』という映画を撮っている )。だからコマ割とか緻密な表現なんかは映画から来ているんでしょうね

野田

有名な表現だとバイクのバックライトが流れていくシーンはもろに映画の描写だよね。それとアニメの方はアテレコの口の動かし方も通常のアニメの何倍っていうくらい細かい動かし方になっていて、尋常じゃないんだよね。あれ当時作るの死ぬっていうくらいのコマ数。だからこそ動きがすごい滑らかじゃん。あれは結構衝撃的だよ

遠山

それとカウンターカルチャーの影響も大きいでしょ。AKIRAのなかで描かれている政治社会は学生運動の時代と大きく呼応している。ヘルメット被ってゲバルト棒を振ってという登場人物も出てくるしね

野田

その辺アンチな部分がストリートカルチャーとも繋がる大きなポイントかもしれませんね

遠山

それと未来都市ものというか世紀末ものって、わかりやすとこで言うとさ『北斗の拳』とか『マッドマックス』とか、野生に戻っちゃうみたいなイメージがステレオタイプとしてあったんだけど、あんな世界になっても若者たちはああいう気だるさの残る都会思想で、刹那的なライフスタイルを送るというのは多分初めてだったと思うんだよね

高柳

ストリートムービーの金字塔である『KIDS』とも相通じるところがありますね

遠山

未来都市ってどうしてもアメリカ、というかニューヨークだったりを舞台とするのがディストピアものとして描きやすいじゃん。だけど、日本とか東京を舞台にあの世紀末感を描くって、それこそブレードランナーとかにもつながってくるし。

未来なのに春木屋っていう名前のバーとかがあったり、昔ながらの日本っぽさもちゃんと入れつつ。あ、金田のバイクだって成田山のステッカー貼ってあったりとか。キャラクターもすごいんだけど、あのリアルな世界観がめっちゃスタイリッシュだったっていうのはあるんじゃないかな。で、カプセルとかドラッグのことも、ああいうカプセル入りのドラッグなんて、中々あの時代じゃ描き出せないというか。注射器じゃないでしょ。そこもすごいところだし

野田

あのカプセルはキャッチーですよね。色んなアイコンになってますからね。サイキックとかの世界ですよね、あの頃に流行った。ちゃんと88年の宝島の超能力特集に鉄雄くん出てるし (笑)

瀬戸

なんかそういうところがオタクにも愛されつつ、ストリートカルチャーとしてもちゃんと成り立ってるんでしょうね

高柳

すべてにおいてクオリティ高いですよね。隙がないというか、突っ込みどころないですよね

遠山

堂々とアニメが好きと宣言できて、洋服のモチーフとして使われたのって、多分AKIRAが最初だと思うし

高柳

でもAKIRAの世界観わかるようになったのって、大人になってからですよね

野田

そうだね。子供の頃は言ってることとかやってることとか、よく分からなかったけどギンギンに刺激される感じがあったのは確か

遠山

俺なんていまだにわかってないよ(笑)。でも当時カッコいいなって思ってる先輩たちの部屋には、大体AKIRAの大判のポスターが貼ってあって、漫画も全巻並んでた。カッコいいのよ、その漫画も装丁自体が。やたらとでかくてカラフルで分厚くてさ

瀬戸

そういう洗礼があったんですね! じゃあ、ちゃんと持ってないきゃいけない(笑)

遠山

多分’80年代後半から’90年代前半っていう当時、世界的に見てもあのぶっ飛んだ世界観を凄まじいクオリティでアニメ化した例はないと思うんだよね。今でこそCGの時代だからもっとすごいけどさ

高柳

ハリウッドで実写化の話も出ててましたけど、どうなんですかね?

遠山

なんかあんまりうまくいってないっぽいよね。俺は個人的にはやらないでほしいかな。そんなことよりAKIRA、スチームボーイに続く長編アニメ『ORBITAL ERA』って作品の制作が決定したのよ!そんでもってこれ、最初のティザームービーとビジュアルにはスケボーが描かれてるんだよ!

野田

AKIRAの 新アニメ化プロジェクト っていうのも発表してるじゃないですか! 期待せずにはいられないですね。とりあえず22日はグッズ買い占めてきます!サプライズでアナーキック復刻してたら泣いちゃうんだけどな (笑)

※ 記憶が頼りでして事実と違うことがあったら、すいません!

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