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《あんとき》からずっと、ブリンブリン・ジュエリーといえばアヴァランチ!

野田

今回は横浜を代表するショップの1つ、アヴァランチ。《あんとき》の面影を色濃く残してて、すごい懐かしかったぁ

瀬戸

ボクは渋谷のセンター街にあるのは知ってるんですが横浜は初めてでした。ブリンブリンのアクセで有名ですよね

野田

そう、DS455のケイザブローさんがやってるアクセサリーショップで90年代に黄金期を迎える西海岸系ヒップホップ、いわゆる「ウェッサイ」なスタイルで欠かすことのできない「ブリンブリン」のアクセサリーをメインで扱ってたお店。

1999年にオープンなんで、ちょうどボクたちがOllieにいた時期で、よく取材させてもらってた

遠山

DS455って言ったら日本の西海岸系ヒップホップの超重鎮だからね。東京でもそういうシーンがメインに上がってくる前から、横浜ではそのスタイルが確立されていて。そのシーンのど真ん中にいるケイザブローさんがそういう店をやってるってのは、カルチャー的な文脈でも信頼度抜群なわけよ。

その後に満を持して東京でもブレイクするんだけど、それがクルゼが言ってた90年代後半から2000年代前半で、そこに来ると瀬戸みたいな当時の読者となる層にも届いてきてるんだと思う

野田

《あんとき》ってさ、今より不便だから情報格差があったじゃない。だから地域ごとにシーンの特色があってさ。元々ヒップホップはアメリカの音楽だけど、日本だとどこ経由で入ってきたかで結構カラーが違うんだよね

遠山

そう。原宿カルチャーを作った人たち、ミミックでも扱うことの多い80年代後半のクラブキッズと言われる人たちから日本のヒップホップは始まるんだけど、横浜は西海岸からの流れを汲んでいるからホットロッドやローライダー、チカーノみたいなギャングカルチャーの系譜を継いでいて、また別の動きではあるんだよね

高柳

2000年超えてくると「ブリンブリン」というキーワードはだいぶ広まってたと思うんだよね。例えばジェイコブの時計とか瀬戸くんがいた頃のOllieでも扱ってたでしょ?

瀬戸

扱ってました!ジェイコブは《あんとき》のNIGOさんがよくつけてたイメージです!

その頃はファレルやリル・ウェインあたりがよくエイプを着てた時代で、ちょっと逆輸入っぽい見え方で取り上げられてたと思います

画像引用:amazon

野田

そうだね、NIGOさんとファレルが出会うきっかけはジェイコブなんだよね。元々2人ともジェイコブでジュエリーをオーダーしてたんだけど、ジェイコブが「絶対会わないといけないハンパないヤツが日本にいる」とファレルにずっと言ってたみたいで。

そんな中でファレルが日本でレコーディングスタジオを探していると聞きつけたNIGOさんが、自分のスタジオに招待したのが出会いなんだよね

瀬戸

そうなんですね。たしかにテリヤキとかビリオネア・ボーイズ・クラブやアイスクリームのブリンブリンなネックレスしてましたもんね

野田

そうそう。あの辺は全部ジェイコブにオーダーしたものなんじゃないかな。歯もブリンブリンだったしね

遠山

その少し前から、横浜だとオジロザウルスはじめ日本のアーティストでも本格的なウェッサイ人気が出てきてて、とにかく太いジーンズにドゥーラグ、それにブリンブリンの大振りなジュエリー、みたいなスタイル

野田

アメリカでは90年代の後半にもなると西から南へトレンドが完全に移るんだよね。ノーリミットとかキャッシュマネーとかさ。この辺もブリンブリンだったじゃない

画像引用:Wikipedia

高柳

流行りましたよね!完全に一時代を築いたスタイルですね

瀬戸

でもその頃から今までトレンドの波があるにも関わらず20年もお店が続いているなんて息が長いですよね。お客さんは今もウエッサイというか、ヒップホップ好きな人たちなんですかね

遠山

ヒップホップに紐づいたアクセサリーは固定客が多いからね、そこはずっと一定量いると思うよ。あとは今の流行かどうかはわからないんだけど、結構小ぶりなペンダントトップとか多かったよね。

《あんとき》だと、すごいデカいやつとか流行ったじゃん。それはそれであるんだろうけど、今は割と小さいやつが多かった印象。そうすると普通の人が着けても違和感ないだろうから今はBボーイに限定されないんじゃないかな。値段もそこまで高額じゃなかったよね

野田

4~5万円くらいのものが多かった印象ですね。時計もバカ高い値段とかのモノもあるにはあるんだろうけど、割と買いやすいモノが目に付きましたね

瀬戸

そもそも、アメリカのヒップホップの人たちがこういう派手なジュエリーを身に着けるのって、自分が成功していることを誇示するためだったんですよね?

遠山

ジュエリーは富の象徴だからね。なるべく派手で目立つモノっていう思考で特注で作っていくんだろいうね。それらを身に付けてステージに上がったり、メディアに出てたら、それを見てる人は憧れて自分も作りたくなるんだよね。

こういうのってヒップホップカルチャーだから、ニッチではあるんだけど、確実にマーケットは存在する。そのマーケットの中心にいたのがアヴァランチだったんだよね

野田

そう、それがすごいんですよね。完全にコンテンツキラーとして成功している。昔って海外アーティストのようなジュエリーを身に付けたくても、オモチャっぽいイミテーションばっかだったのよ。こういう、センスが良くて数万円という手頃な価格から買えるモノだったり、オーダーして買える本物なんてほぼなかったんだよね。

そこにアヴァランチが出てきた。ヒップホップの背景を持つアパレルブランドは雨後の筍のごとくたくさん出てきたけど、ヒップホップジュエリーに目をつけて先んじて展開したのはケイザブローさんが初めてなんじゃないかな。参入障壁が高いジュエリーという業態に加え、日本にウェッサイ文化を伝えてきたケイザブローさん、2つも独自化できる要素があるからこそ今なおシーンの中心にいられる。ケイザブローさんはビジネスセンスも抜群だったんだろうね

瀬戸

今のアーティストにも支持されてましたもんね

野田

もうヒップホップ系ジュエリー=アヴァランチという、マインドシェアは獲得しきっているわけでしょ。そうするとアーティストなり著名人が「ヒップホップ系ジュエリーと言えば」という感じでオーダーするだろうし、その後にはそのアーティストに憧れるファンもついてくる。

しかもさ三代目の登坂さんの写真もあったくらい、今やメジャーにも広がっているわけで。じゃあ登坂さんが《あんとき》のようなブリンブリンのゴツいネックレスを買ったのか?といったらそうじゃないとは思うけど、カルチャーを感じさせるジュエリーと言えばアヴァランチという立ち位置が確立されているから、彼みたいなメジャーシーンのアーティストもオーダーに来るんじゃないかな。

メジャーはアンダーグラウンドに憧れる部分ってあるじゃない。でもアンダーグラウンドだけでは食っていくのってなかなか難しい。だからビジネスとして回していくには双方の面をちゃんと持ち合わせる必要があると思うんだよね。今って正直、ストリート全体のマーケットとしては《あんとき》よりしぼんでいるじゃん。それなのにアヴァランチは《あんとき》より店舗数が拡大している。それでもちゃんと回っているってスゴいことだよ

高柳

丁寧な接客や通販、カタログなど、ちゃんと必要なことを愚直にやっている印象うけましたもんね

野田

それなのにボク、Ollieの連載でケイザブローさんに「ブリンブリン選手権」とか、今思うと「ふざけんな!」って怒られそうな企画お願いしてたからね!マジで申し訳ない

遠山

俺もハンドサインのコラム企画で協力してもらった!

高柳

ありましたね (苦笑)

※ 記憶が頼りでして事実と違うことがあったら、すいません!