画像引用:Europosters
《 あんときのストリート》を振り返るだけではなく、今につながる話もしよっか!ということで、気になる最新ニュースをミミック的観点で掘り下げていくコーナーをスタート!
今回のニュースはこちら!
バンクシーの展覧会が日本初開催へ、ステンシルアート作品などを公開
なんか、ここ1週間が1番 Banksy ( バンクシー ) のスゴさを実感してるんですけど?
え、なんでですか?
いや、「普段から絶対ストリートアート好きじゃないよね」って人まで「展覧会楽しみ!」って発信してるので、ついにそこまで浸透したんだぁって感じてて
確かに、KAWS ( カウズ ) を超えるオーバーグラウンド感はありますよね
最初は Bristol underground ( ブリストル・アンダーグラウンド /ドラムンベースとグラフィティが融合したカルチャー。イギリスのブリストルが発祥 ) の文脈なんでしょ?
Massive Attack ( マッシブ・アタック )!
と、言われてますよね。生まれは74年で、アーティストとして名が売れ出したのが1999年くらいから。
最初はフリーハンドで描いてたんですけど18歳の時に電車に描いていたら、警察に追われて1時間以上もダンプカーの下に隠れることになり。そこで描くのを諦めるか、描く時間を半分にできないか考えているときにダンプの燃料タンクにあったステンシルのプレートを見て「これだ」と気づいた、って作品集で読みました
マッシブ・アタックの3Dも元はグラフィティアーティストでしたよね。ステンシルだし
うん、影響は受けてるじゃないかな。なんせ本人説があるくらいなんで
でもどっちかと言うと Blek le Rat ( ブレック・ル・ラット ) でしょ。ステンシルにネズミだし
本人も「ブレックが20年も前に同じことをやっている」と語ってますからね。ブレックも最初、影響をあたえられたことは嬉しいって言ってたのに「グラフィティ・ウォーズ」では真似されて怒ってるって言ってますからね ( 苦笑 )
( 日本語訳がないけど、PCなら自動翻訳で観れるので試してみて )
一応ブレックについて解説しておくと、フランスのアーティストでステンシル・グラフィティの父と呼ばれていて、70年代初頭に訪れたニューヨークで初期のグラフィティカルチャーに影響を受けてパリに持ち帰った人。
ステンシルで描かれる彼の作品は、バンクシーと同じネズミがアイコンとして使われることが多く《 あんとき 》繋がりでいうと、85年にはフューチュラなどとVLPというクルーも作ってたみたい
画像引用:Vintage Deluxe
バンクシーは2000年を過ぎると美術館へのゲリラ展示などで、一気に名前を聞くようになりますよね
そうだね。代表作の「風船と少女」が2002年。ネズミのモチーフは2003年からで、その頃にもう1つの代表作「フラワースロー」が生まれ、中頃にはまたパレスチナの壁に作品を残すんだけどそれも話題になったよね
2006年のロスのショーではブラピ夫妻やキアヌ・リーブスらセレブも来てバンクシーの作品がお宝的な価値を持つようになっていくんだけど、ここでバンクシーはホリー・カッシングと出会うのよ
誰すか、その人
バンクシーのマネージャーなんだけど、ロンドン出身の女性でショーの当時はブラピ夫妻のマネージャーだったんだよね。で、このショーでバンクシーと出会いマネージャーになるわけなんだけど、そこからさらなる躍進が始まると。
ほら映画 EXIT THROUGH THE GIFTSHOP ( イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ ) の製作にも名を連ねてるでしょ。この映画は、色んな賞を獲得してアカデミー賞にもノミネートされちゃうんだけど、その辺は彼女の人脈によるところが大きいんじゃないかな
へぇー。そういえば、映画の公開時に SOPH. ( ソフ ) の前にバンクシーカー来てましたよね?
画像引用:SOPH.BLOG
ボクは比較的新しいのが好きで、ニューヨークのセントラルパークのやつですね。これは2013年10月1日に始まったバンクシーの展示で、1ヶ月間毎日1点、ニューヨークのどこかに作品を残していくという中の1つです。場所は一切明かされずに公式サイトに発表される写真を頼りに、みんながニューヨーク中を探し回るという内容で。見つけたら1つ数千万もするお宝ですからね。
で、そんな人たちをあざ笑うかのようにバンクシーは、セントラルパークの露店にオリジナルの作品を並べるんです。その価格が1つ60ドル。当然みんなは本物なんて思わないので素通り。で、やっと売れたのが2枚。でも半額に値切られるという (笑)。
結果的にはその後2人買って合計8枚で売上は420ドル。価値としては1枚2500万以上のものが60ドルで売られていたのに、みんな素通り。翌日、発表されても後の祭りという (笑)。
まぁ、当然といえば当然なんだろうけど、この皮肉った感じがバンクシーっぽいなぁって。
これは映画にもなっているので、ぜひ観てほしい。PARCO ( パルコ ) さん、UP LINK ( アップリンク ) さん、いつも良い映画ありがと!って感じです、ホント
僕はパリス・ヒルトンのやつが好きですね。デビューCDのブックレットとCDを差し替えて、また店頭に戻してそのまま売っちゃうやつ
画像引用:NOISEKING
元々バンクシーはオークションに否定的で、ストリートに描かれたものはそこにあるべきという考え方の人だから、落札された瞬間にシュレッドしちゃうってのは痛快な話じゃない?
メッセージ性の強いアーティストだからこそ作品はあくまで手段であって、そういう展示までのプロセスだとか、ギャラリーの反応ありきで作品が完成するのかなって
あとさ、あとさ、去年のやつも傑作だったじゃん。イギリスの権威ある美術館が有名・無名問わず作品を公募するってイベントでバンクシーは偽名で応募するんだけど、落ちちゃうの。で、落ちたって公開すると美術館側は慌ててバンクシーに打診して結局は展示されることになるんだけど。
画像引用:Banksy instagram
そういう確信犯的で皮肉的なストーリーが、ひねくれ者のボクにはどストライクだったりするわけですよ (笑)
確かに (笑)。でも来年の開催に向けて日本に来てくれるだろうから、東京にいくつか作品増えるかもですね。小池都知事公認みたいなもんだし (笑)。でもこんなこと言うと器物破損行為容認とかで怒られちゃうか。
あっ、あとバンクシーのホテルにあるような体験スペースもあったらいいなぁ。来年かー。ごめんなさい。ボク、オリンピックより楽しみですわ (笑)
画像引用:THE WALLED OFF HOTEL
※ 記憶が頼りでして事実と違うことがあったら、すいません!