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corefighter|アメカジなんて枠には収まりきらないLA〜東京リアルクローズ、コアファイター

《 あんときのストリート 》を発掘|MIMIC ( ミミック )
遠山

実はこの発掘ツアーで必ずといっていいほど、なんらかのブツが発見されていた corefighter ( コアファイター ) 。我々のオーリー時代を語るうえでも絶対に外せないブランドのひとつだね

高柳

そもそもコアファイターってどんな経緯で出てきたブランドなんですか?

遠山

ネットにあがってるブランドプロフィールだと「デザイナー、田中ノボル氏が97年にLAにて設立」っていう、逆輸入的なブランドだったのよ。

オーリーだと最初、2000〜2001年くらいかなぁ…当時編集スタッフだったヤツが「めっちゃカッコいいブランドあります!」って見つけてきたんだよね

野田

で、主にそいつが交渉して、ブランド単体をピックアップする企画で掲載したのが最初ですよね

遠山

最初にコアファイターってブランド名聞いて、「へっ !? 」ってちょっとビックリした。だってコアファイターつったら、ガンダムのアレじゃん

野田

ですよね (笑)

遠山

大胆なネーミングだなぁ…って思ったんだけど、その編集スタッフに「なんでコアファイターって名前なの?」って聞いたのよ。そしたら「みんな、闘ってるでしょ?って言ってました」って

瀬戸

カッコいい!名言じゃないすか !!

遠山

そうなんだよ。オレも「それ超カッコいい!」ってなった (笑)。

もちろんガンダム云々も含まれてるとおもうけど、コアファイター=中核・中心で闘う戦士あるいは、己の核(心)との闘い、みたいなことじゃん。ろくにアイテムも見てないのに「すぐやれ!」って (笑)

野田

しかも当時、凄まじい勢いだった恵比寿系からオーリーが嫌われてたのもあって、僕らも雑誌の顔になるような新たなブランドを探してたんですよね

遠山

良くも悪くも、そっち系のブランドは競合誌だったサムライに全部持ってかれちゃったからね (笑)

瀬戸

なんで嫌われちゃったんですか?

遠山

その辺は超おもろいエピソードがいっぱいあるから今度話すね、居酒屋で。

んで、当時はまだネットが十分に普及してなかったから、情報は口コミか他誌から得るしかなかったんだけど、スタイリストの熊谷さん?宮島さんかな?とかがスマートのスタイリングなんかで使ってたくらいだったのよ

野田

熊谷さんはスマートの連載コラム ( 99年3/22号 ) でレコメンドしてたみたいですね

遠山

ね。しかもコアファイターって、裏原系でも恵比寿系でもない本当に独立したブランドだったから、その孤高感がめっちゃ際立ってたのよ

野田

LA発の逆輸入ブランドとされていた時代は、UNION ( ユニオン ) で取り扱ってたみたいですね。日本だと MADE IN WORLD ( メイド・イン・ワールド ) が最初なのかな?

遠山

あ、確かにメイドインで取り扱ってたね。でも、どうなんだろ?もしかしたら福生のゴールデンティファナが最初なのかも

野田

ありえますね、それ。コアファイタークルーのホームですもんね

遠山

そうそう、KIWAコーポレーションね

瀬戸

ホームが横田基地のある福生で、LA発の逆輸入ブランドって聞くと、やっぱゴリゴリの本格派なアメカジ系ブランドって感じですよね

遠山

っていうのが一般論だけど、オレの認識は全然違うのよ。コアファイターっていうと、今回発掘したヘビーオンスの極太デニムなんかが代表的なアイテムとされがちだよね?

瀬戸

ですね

遠山

でも、それだけじゃないのがコアファイターの真骨頂なんだよ。

パンク、ハードコアパンク、メタル、ヒップホップ、ガレージ、サーフ、サイコビリー…… いろんな音楽とかスケートボードとかグラフィティやタトゥアートとか…… 王道から超マニアックなあらゆるストリートカルチャーの中から、もっとも旨味が凝縮された部分を抽出してオリジナルのスタイルに昇華してるのよ。

これらはおそらくノボルさんが実体験して得てきたものが大きいとはおもうんだけどね

高柳

確かに「アメカジ」なんていう軽い枠には収まりきらないですよね

遠山

だからコアファイター以降、いろんな「アメカジ」系ブランドが立ち上がって、「無骨」とか「タフ」なんていうワードもよく聞くようになったじゃない?

でも正直、そこらへんと一緒にされちゃっうのは個人的に納得いかないんだよね、いまだに

野田

スタートが STUSSY ( ステューシー ) 直系のユニオンですもんね

遠山

でしょ? んで、まず1番わかりやすいのが、タグもひっくるめたグラフィックデザイン。これが極めてポップで秀逸

野田

KIZMさんですね

遠山

ヘラとかね。ほかにもショットのパーフェクトのタグをパロったり、タツノコプロのオマージュだったり、ブランド名をカタカナ表記にしてみたり、読売G風のロゴがあったり……、はたまたオジーとかガンズとかベタな書体やアイコンをポップにアレンジしたりさ。

アイデアの引き出しの多さと、それらの大胆な調理法が実にアメリカ西海岸感覚というか、抜群なんだよ。サンフランあたりのスケートカンパニーみたいじゃん

高柳

トロピカル・ヘルなんてワードもなかなか出てこないですもんね (笑)

野田

事務所もステッカーだらけの自販機とか額装されたタトゥーフラッシュとか…。あ、ギャートルズのマンモーのでっかいフィギュアとかもずらっと並んでましたよね。

ちなみにコアファイターの事務所の天井にヘラがいたんですけど、今事務所でパクってます (笑)

遠山

あったね。ゴチャゴチャいろんなものが混在してるのに、なぜかまとまってるんだよね。

そんで次に、徹底したトータルスタイリングへのこだわりね。これ、断言できる自信があるんだけど、コアファイターはコアファイタークルーが全身コアファイターでスタイリングしたルックが1番カッコいい。モデルが着たり、アーティストが着たりしたスタイリングもたくさんあるけど、圧倒的に前者

瀬戸

確かに。Tシャツのサイジングとかデニムパンツの腰穿き位置とかロールアップ幅とか…、基本オーバーサイズのラフスタイルなのにミリ単位で徹底してる感じしますもんね

遠山

しかも、コアファイターっていう1つのブランドのなかで、サイジングとかアイテムの組み合わせによってガラッと雰囲気が変わる。足もとでいうと、コンバースのオールスター、エンジニアブーツ、ボリュームのあるスケシュー、ジョーダン。これら全部にハマっちゃうっていう

野田

そんなコアファイターの成熟期といえるタイミングでやったオーリーのブックインブック企画は大変だったけど、めっちゃ楽しかったですよね

遠山

あれはよかったねぇ

野田

あとコアファイターで優れてる点がもうひとつあって、例えばブランド別で撮影しましょう、って企画があると他のブランドって「これをこうして、ここに立ってこれを置いて…」みたいな感じで、やたらと作り込むっていうか、不自然にカッコつけちゃうんですよ。

でもコアファイターって、自然体で動いてる姿を、バシャっと抜き撮るっていうのがいつもイメージとしてあって。あ、この人たちはリアルなストリートの空気感の見せ方を知ってるんだなって思ったんです

遠山

つーかさ、オレ個人としてはこの仕事を始めてから、やれブランドがどーだとかファッションがどーだとか、正直、全然興味なかったのよ (笑)。

そういうのはティーンから20代前半くらいで済ませるものだしさ。でもコアファイターの出現でそのへんの気持ちが再燃したんだよね

高柳

でも遠山さん、そこまでがっつりコアファイター着てませんでしたよね?

遠山

だって、コアファイタークルーのあんだけ完璧なスタイル見ちゃったら…ねぇ(笑)。そんなわけで、今回はちょっと熱めで語らせてもらいました。

アイテムに関してとか、語るべきことはまだまだたくさんあるんだけど、今回はこのへんで!

※ 記憶が頼りでして事実と違うことがあったら、すいません!