今日は静岡で税込1100円で発見した northwave ( ノースウェーブ ) について振り返っていきましょう
まさにこのエスプレッソで一時代を築きましたよね。ソールみるとまだ新しいので、これは復刻なのかな? にしても今見ると凄まじいシルエットですね (笑)
火付け役のヒロシさんも「今思うとちょっと恥ずかしいけどね (笑) 」と言うこの1足が時代を築いたわけだからね、本当に《あんときのストリート》は懐深いよ。
見てよ! この厚底。そしてトゥとヒールのロゴ!泣いちゃうよ (笑)
色もこのイメージ
ノースウェーブってさ、イタリアのスノーボードブランドってことでスニーカーの生産数が元々多くないんだよね。だから希少性が高く 《 あんときのストリート 》 キッズたちは並行で引っ張ってきたエスプレッソを3万とか4万出して買い求めていたわけで。ボクもその1人だったんだけど。
当時はパンツからなにからオーバーサイズが主流だったこともあり、こんな特盛りのボリュームでも案外ハマってしまう古き良き時代だったんだよねぇ
ノースウェーブのブームって、いつくらいだっけ?
96年じゃないですかね。その前年に発売されたメンノン11月号の「 A LITTLE knowledge 」で ( 藤原 ) ヒロシさんがBURTON ( バートン ) を紹介してるんですけど、そこでノースウェーブを履いてるんですよね。ボクはこれで知りました
あれ? 前のアイリッシュ・セッターのところでその少し後にクレープソールの黒セッターをア・リトル・ノーレッジで紹介して火がついた話もありましたよね?
うん、それが1996年3月号、第6回目の連載だね。だから半年待たずして、ヒロシさんは世の中に2つのヒットシューズを生み出したわけですよ。その偉大さ、実感してくるでしょ?
はい。。。すげぇ (笑)。
ボク、ノースウェーブ欲しかったんですけど買えないのでヴァンズ ( VANS ) の似たようなスニーカー履いてました (苦笑)
あー、あったねぇ!そういう類似したデザインのスニーカーもそこら中に溢れ返ってたくらいだから、本当にブームだったってことだよなぁ。
でもやっぱりバートンがらみというか、スノーボードの文脈から出てきてるんだね。これってその先の gravis ( グラビス ) に通じるアフタースノーボードの流れの先駆けなんだだろうね。そもそもこのエスプレッソだって、スノーボードのブーツが元ネタなんだろうし。今じゃ完全に市民権を得たスノーボード自体もまだマイナーで、イケてる連中だけがやってるくらいの時代だもんね
98年にアフタースノーボードをコンセプトに誕生したのがグラビスになるんで、完全にこの流れの延長にはあるんでしょうね
でもノースウェーブって短命で98年にもなると完全に下火ですよね。当時はあれだけ手に入らなかったのに、98年のBoon ( ブーン ) 見ると 1 / 3 ADのスペースに12,800円で売ってるし (笑)
パフィーの頃が全盛期ですか?
そうだろうね。同じ時期によくブーンに出てたけど、足元は ( アイリッシュ・ ) セッターかノースウェーブだったイメージすごいあるよね。
この記事のタイトル画像になっているブーンは96年6月号のものだけど、広末の履かされてる感満載のノースウェーブの横に「 レッドウィング 崇拝伝説 」という特集があるくらいだからね (笑)
最近、また復刻しましたよね?
2014年秋に1回目の復刻。この時はBEAMS ( ビームス ) で先行発売されたみたいだね。で、2017年に第2弾、2018年に第三弾の復刻とありますね
なんだろうね。ダッドスニーカーの流れもあるのかね?
若い子が履いてたりすることもあるみたいですね。でもこっちからしたら、そんなの見かけたらウルってきちゃて、ただの変態オヤジですよ (笑)。なんか1年くらいのブームだったのかもしれないけど、ここまでみんなの記憶に深く刻まれてるってのはスゴいよなぁ。やっぱり個性って大事というか
と同時に、こんな予想外のものを流行らせたヒロシさんの手腕って、当時からハンパじゃなかったってのを痛感しますよね